「科学者ってどんなイメージですか」と聞かれれば、ほとんどの方は白衣を着て試験管を振って、実験室にこもって、難しい専門用語を駆使して・・・ですよね。
それは絶対に正解ですが、そのような方ばかりが科学者ではないと考えています。
もっと生活に密着した科学者もいるはずです。

一見難しそうなこと、科学的な事実を、生活者の感覚でわかりやすく説明して
「なるほど そうか そうだったのか それなら・・・」と行動に変化を起こしその方の生活の質を変えることができるのも科学者ではないか、それも立派な科学者の仕事ではないか、私はそんなことを考えながら患者さんと向かい合っています。

そうなると歯科医師や歯科衛生士は科学者になれる資格十分です。
もしかして一番身近な科学者になれるのではないでしょうか。そりゃだって医学は科学ですから。そして医学は誰にでも必要とされていますから。

そんなわけで、わかりづらいと言われている、あるいは様々誤解されているところもある歯周病に対して、わかりやすくお伝えできるように数回にわけてお伝えしたいと考えました。

歯周病を専門に治療している先生方からは「厳密にいうとそれちょっと違うんでないの?」
とご指摘あること重々承知ですが、8割方あっていればOKとしてください。
100%に近づけてわかりづらくなるよりも、80%でも理解していただければ大成功とうことでいいでしょうか。

読んでくださる方にお役に立てるようならうれしい限りです。